ついにこんな記事が“ちまた”の新聞に載っています。
私は最前線の情報がリアルタイムに聞くことが出来るので知っていましたが、本当に日本人の大好きな本マグロが2年後に食べられないようになるかもしれません。
この問題の内容は下記の通りです。
日本の水産庁を交えた会議、第4回拡大大西洋出漁対策協議会での議題で、東大西洋クロマグロの漁獲枠を15000tに削減するという事でした。
“何故”大西洋の事が日本に関係するのか?っというと、日本人が回転寿司などで食べている“安価”な本マグロは“蓄養マグロ”と言って、その大半は東大西洋(地中海)から日本に送られます。蓄養まぐろ(日本で言う養殖)は、大型巻網漁船で捕獲して餌を与えて太らせます。そのまぐろを日本に送ります。今現在の日本人が“トロ”と呼んで食べている大半がこの“蓄養マグロ”なのです。
しかし、日本に輸入している“蓄養マグロ”の過剰な漁獲は限度を知らず、3年連続でICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)が定める29000t大幅に超えてしまいました。(今年61000t)
WWF・グリンピースは資源保護の為に毎年訴えて来ていました。原因はマグロの乱獲だけでは無く小魚の乱獲もありました。10tマグロを育てるのに、約100t以上の餌は必要になる為、その分の餌を捕獲しなくてはなりません。そのため西アフリカ沿岸の漁場は巻網の大量乱獲で小魚がいなくなってしまいました。(61000tのマグロの為に、610000t以上の小魚を捕獲しなければなりません。)事実、私達が延縄で捕っている天然本マグロは餌が無く痩せてしまっていました。(食べ物が無く、脂がない)
ほぼ倍以上の過剰の乱獲を3年も続けてしまったので、ついにICCATに管理能力無しとみなされ、CITES(ワシントン条約会議)が動き出しました。元々15年前にワシントン条約に入る直前までクロマグロは問題になっていました。しかしICCATに管理を任せるという事で“回避”しました。
今回の3年連続過剰違反のために、ICCATに“理能力無し“っとCITESは判断しました。もしEUが15000tの漁獲枠を2年間守らなければ、クロマグロがワシントン条約入りすることになります。
大西洋の“EU”の過剰乱獲の為に、太平洋の“日本”のクロマグロも規制されてしまう“危機”ということです。今“大間の天然クロマグロ”や全国各地で話題となってい“養殖まぐろ”もワシントン条約に入ってしまえば、“クジラ”と同じで捕獲できません。
では、大西洋の事なんて日本に関係ないと思われると思いますが、その“蓄養まぐろ”の殆どが日本の商社を通じて日本に入ってきています。なので、結局世界的にメディアの報道では“日本”が悪いと報じられると思います。
私達日本の遠洋延縄マグロ漁船は、ICCATの“枠”1tでもオーバーすれば日本の水産庁から大きなペナルティを受けます。私達は1tもオーバーしないように規制を守ってきました。しかしこの世界“枠”半減を受けて日本の漁獲枠も“半分”にされると報じられています。
正直物は“バカ”を見る時代は悲しいですね。昔“台湾船”・“韓国船”・“中国船”が増えて乱獲が問題になった時に、日本が行動で示しを付けると言って減船を行いました。その補助を受けて“台湾船”は減船せずに更に新船を作って増えていった事を思い出します。今では船の数は逆転して台湾船が一番多くなってしまい。日本のマグロ漁船は全盛期の2割程度しか残っていません。今も昔も日本の外交が下手なのには“涙”が出ます。(tot)
これからマグロ業界はどうなっていくのでしょうか?ワシントン条約に入れば、今盛り上がっている日本での「マグロ養殖も中止となります。」(クジラと一緒ですから。)
それではEUのマグロ蓄養業者が守るのか?(巻網船も)彼らもこのビジネスに莫大なお金をかけています。“餌”“船の建造”“設備”1社数十億では収まれないでしょう。これで61000tまで捕っていたマグロを4/1まで落とせるのか?っという問題も出てきます。大型巻網漁船のマグロの乱獲が続き、マグロの数が減ってしまった“現在”は、更に過剰になり何ヶ月も網を巻きます。それはまぐろが激減しているから更に漁獲しないと“割り”に合わないからです。(負のスパイラル)それが漁獲量を4/1にまで減らせるのか?っというと無理だと思います。(採算が合わないから)
ならどうするのか?元々彼らはマグロビジネスを大々的にやっていた訳ではありません。日本の商社の進めに応じて拡大して行ったのです。ヨーロッパで“キロ100円”で取引されている本マグロを、日本に送れば“何十倍”の値段で売れるのだからヨーロッパの業者は飛びつきます。そして“日本の回転寿司での100円大トロブーム”で過剰に日本に送られてきました。(彼らは余り本マグロを食べないので、マグロが無くなろうと腹は痛めません。)
ここで規制が強化されて“うま味”の無くなったビジネスを“蓄養マグロ業者”はどうするのか?二つの事が考えられます。「今までの投資を諦めて、規模を縮小するのか?」それとも「2年間乱獲を続けてマグロビジネスで最後の大博打をはるのか?」です。1番目よりは2番目の方がありえそうで怖いです。(t0t)
何故なら彼らはマグロを殆ど食べないから“腹が痛まないのです。”(世界のマグロの60%は日本人が食べています。)“今まで儲けるだけ儲けています。”この事を考えると、最後に大博打で乱獲しそうです。(><)
それでは日本に輸入出来ないようにすればいいじゃないか?っと思われますが、抜け目があります。現地で加工して本マグロと分からないように申請して輸入するのです。その闇の本マグロは更に安値で日本に出回って、本マグロの価格を下げていきました。
さてこれから2年間のEU諸国の動向がマグロ資源を左右させる重大な時期となりそうです。しかし、その前に私達「遠洋延縄マグロ漁船」は本マグロから撤退も考えて行かないと駄目かもしていません。日本の漁獲枠が更に半分になるって事は、売上げが半分になるという事です。今まで“規制”されていて、今が経営としてデットラインだったのです。それを越えたらもう限界という事です。その時は残念ですが本マグロは諦めて大西洋から撤退しかありません。
これからマグロ業界どうなるか分かりませんが、“今”日本のまぐろ養殖業界や漁師もマグロに明日を見出そうと努力しています。どうか“ワシントン条約”にマグロが入らないように2年間見守って行きたいと思います。
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